研究会

バイオ・ナノテクフォーラム改め

インテリジェント材料・システム研究会

設立にあたって

 20世紀は科学技術が大きく発展した世紀です。とくに様々な新しい材料の開発は、私達の生活に直結した科学技術の成果と言えるでしょう。高木らにより1989年に提唱されたインテリジェント材料というコンセプトは、材料が自ら感じ(センサ機能)、自らが判断して(プロセッサ機能)、適切な行動をおこす(アクチュエータ機能)という賢い材料を目指すという革新的なものでありました。このコンセプトに共感した科学者達によってインテリジェント材料フォーラムが設立され、殊更に分野を限定せず、産学を問わず様々な分野の研究者が集う学際的討論の場を提供してきました。その学際的な研究討論の場を革新的な科学技術の萌芽が生まれる場とするべく、当フォーラムは、「インテリジェント材料フォーラム」、「インテリジェント材料・システムフォーラム」、「バイオ・ナノテクフォーラム」と名称を改めながら各時代の科学技術の先頭に立つべく進んで参りました。その活動の萌芽の一端は、当フォーラムで形成された産学融合の研究者のフォーメーションとなり、それらの研究者フォーメーションは数々の公的助成による産学大型研究プロジェクトとその科学技術成果へと結実しています。2000年までのプロジェクトの一部を示すと、
  • ナノスペースラボによる新材料創製に関する研究(1994年~1998年)
  • フロンティアセラミックスの設計・創製に関する研究(1995年~1997年)
  • 物質・材料の自己組織化機構の解析と制御に関する研究(1996年~2000年)
  • QOLを指向した生体融和材料の新創出に関する研究(1997年~2001年)

など、その全てが21世紀の先端研究分野の先鞭をつけた科学技術の成果を創出してきたことに他なりません。
そして、今回、横断的に英知を結集する集学的な討論の場としての役割を更に強化し、日本の科学技術の発展に資するべく、名称を公開研究会「インテリジェント材料・システム研究会」と改め、新たな活動を開始します。公開研究会という組織にすることで、より多くの方々に参加していただける機会を提供することを目的としております。
人類の想像の域を出なかった科学技術の実現、およびその早期達成を目指すには、様々な知識をもった技術者、研究者が一堂に会し、それぞれが共感し、また討論し、協働することが必須です。公開研究会「インテリジェント材料・システム研究会」は、その機能を引き続き担います。公開研究会「インテリジェント材料・システム研究会」の目指す学際融合・英知結集によって、融合領域が形成されていくことで、科学から技術を育て、技術の価値を高めていきます。その発展には、産学官の連携が必須です。このような連携は、従来の科学技術の限界突破をも促すと期待されます。

 産業界、学術界、官界を問わず、皆様方には、新研究会が目指す科学技術の発展に共鳴をいただき、是非とも、新たな公開研究会「インテリジェント材料・システム研究会」の活動にご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

一般社団法人 未踏科学技術協会 公開研究会
「インテリジェント材料・システム研究会」
会長  大和 雅之